国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 ’02

国として、原子爆弾死没者の尊い犠牲を銘記し、追悼の意を表すとともに、永遠の平和を祈念するため、被爆地である広島に設けられた施設です。

I.D.Net.は、晩年の丹下健三氏が設計した建築の空間プロデュース及びインテリアデザインを行いました。

この施設周辺には海外からの観光客や社会科見学の学生など、年間を通してたくさんの方々が訪れます。そしてその来訪者に対しての史実の伝承は主に被爆者やその家族の方々で構成されるボランティアの活動に支えられてきました。しかし戦後60年以上を経過し高齢化などを理由に史実伝承の行為は風前の灯となっていました。

この施設は、原爆による死没者の追悼を行うとともに失われつつあるボランティアの意思と役割を引き継ぎ史実伝承を行うことにより平和を祈念する為の空間です。具体的にはIT活用によって情報を自由に参照することができるなど参加型の学習が可能であるとともに企画展等によって目的意識が少なくとも史実の学習が可能となっています。

近接する広島平和記念資料館の遺品など物質による史実伝承とは異なりNHKの戦争映像ライブラリーを参照したり実際の被爆者の手記を読むことができるなど情報による史実伝承の役割を担っています。

[サポート範囲]

  • 開発基準設定
  • 空間プロデュース
  • インテリア計画とデザイン
  • 家具調度品デザイン-設計と監修
  • 展示用AV機器の操作系の再設計
Client :厚生労働省 & Sony marketing.
Account:RiskyBrand

国立広島原爆死没者追悼平和祈念館

丹下健三氏により地下施設として建設された祈念感のファサード

地下に設けられた追悼空間。爆心地を中心にそこから見た当時の景色が壁面にモザイクタイルで描かれる。

追悼空間を抜けた後に現れる、遺影を表示するための空間。壁一面に配されたマルチ画面には常時死没者の遺影を表示。遺族らが故人に思いをはせるために設えられた空間。

通路沿いに設置された遺影検索用の端末。ステンレスとガラスによる筐体。樹脂や鉄では遺族の涙による腐食・劣化に耐えられないという理由から、操作、表示部は全て対腐食仕様。

館内に収蔵された記録やNHKから配信される関連情報・映像を検索閲覧するための空間と家具。

社会科見学や修学旅行等の行事に対応する多人数が同じ画面で視聴するための長椅子を用意。立ち見者に手かけとして止まらせる背もたれの形状。

主に戦没者の手記と遺品を閲覧するための空間。中央に配された塔は追悼のための空間と連携しており、行燈形式の塔の周囲に手書きの手記の複製を配置。

空間の周囲に配された端末は、手記と連動して関連する映像や写真を画面に表示する端末。ページめくりと画面表示が連動する。天板の高さ2段階存在するのは、小学生低学年の子供の立ち見を想定した低いものと大人らが座して見る高さのものを想定している為。画面奥には、手記と関連する遺品を展示するケースになっている。

企画展などに使用する、主に遺品を展示するためのケース。

館内の様子が Google ストリートビューでご覧になれます。

B1の様子  B2nの様子

全ての実績をご覧になる場合は 以下からどうぞ

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