国として、原子爆弾死没者の尊い犠牲を銘記し、追悼の意を表すとともに、永遠の平和を祈念するため、被爆地である広島に設けられた施設です。
I.D.Net.は、晩年の丹下健三氏が設計した建築の空間プロデュース及びインテリアデザインを行いました。
この施設周辺には海外からの観光客や社会科見学の学生など、年間を通してたくさんの方々が訪れます。そしてその来訪者に対しての史実の伝承は主に被爆者やその家族の方々で構成されるボランティアの活動に支えられてきました。しかし戦後60年以上を経過し高齢化などを理由に史実伝承の行為は風前の灯となっていました。
この施設は、原爆による死没者の追悼を行うとともに失われつつあるボランティアの意思と役割を引き継ぎ史実伝承を行うことにより平和を祈念する為の空間です。具体的にはIT活用によって情報を自由に参照することができるなど参加型の学習が可能であるとともに企画展等によって目的意識が少なくとも史実の学習が可能となっています。
近接する広島平和記念資料館の遺品など物質による史実伝承とは異なりNHKの戦争映像ライブラリーを参照したり実際の被爆者の手記を読むことができるなど情報による史実伝承の役割を担っています。
[サポート範囲]
- 開発基準設定
- 空間プロデュース
- インテリア計画とデザイン
- 家具調度品デザイン-設計と監修
- 展示用AV機器の操作系の再設計