プロダクトから製品ブランドの課題を解決する_プロダクトブランディング編

明光商会 MSシュレッダー プロダクトブランディング

[サポート範囲]
  • 市場分析
  • 製品企画支援
  • 顧客視点でのラインナップ整理
  • ネーミング開発
  • ユーザビリティ評価改善
  • インダストリアルデザイン
  • グラフィックデザイン
  • シンボル開発
  • 製品機構設計時のデザイン具現化サポート
Client : MEIKO SHOKAI.

明光商会

 

MSシュレッダー  60周年事業 製品リニューアルプロジェクト

プロダクトから 製品ブランドの課題を解決する

新生 MSシュレッダー ” Power・ Secure・Universal “

製品ラインナップを圧倒的な市場競争力として訴求するためにはプロダクトブランディングが必要だ。

製品デザインのリニューアルだけでは解決に至らない課題を顕在化させ、プロダクトブランディングを実現。B2B市場で、ベネフィット基準による選びやすさと、先進的な筐体デザインに実際の大きさよりも小さく見える錯視の工夫を凝らし市場競争力を獲得する。

新生MSシュレッダーは、Power・Universal(2018年発売)/ Secure(2019年発売)ラインナップが出揃いオフィスシュレッダー国内シェアNo.1を守り続けています。

- 背  景 -

創業60周年を期にオフィス用MSシュレッダーのラインナップを一新したいとのご要望で、製品リニューアルに向けた提案を企画コンペの形で進めることになりました。

過去同社は、複数のパートナーに製造委託を行いながら多様な製品群をラインナップしてきましたが、その過程で問題点も徐々に蓄積してきたようです。パートナー同士の横連携が難しく、部品などの標準化の問題、モデルごとのデザイン不整合の問題、パートナーごとに異なる製品メンテナンスの問題、製造パートナーの独立による競合化など、60周年に向けて解消すべき目標が掲げられました。

- 支援内容 -

企画コンペにおいて、I.D.Net.から「市場分析・製品企画・顧客視点でのラインナップ整理・ネーミング開発・ユーザビリティ評価改善・インダストリアルデザイン・製品機構設計時のデザイン具現化サポート」と製品ブランドの価値向上に向け包括的な提案を行ったところ、他社の提案よりも「ブランドの観点で企画され、リアリティにあるデザインと単なるデザインの提供に終わらない網羅的にサポートが提供されること」に評価いただき、I.D.Net.がパートナーとして選出されました。

 

このプロジェクトの企画では、ランチェスターの法則に照らし合わせた場合、本来は国内シェアトップの立場で圧倒的な製品能力を訴求し、追従する競合の戦略を封じ込める強者の戦法をとることができます。しかし、B2BだけではなくB2C企業の参入によって市場が多様化する中では、一定以上の個々の競合潰しは効率的と言えなくなっています。

そこで、どのようにすれば圧倒的な製品能力を効果的に顧客に知覚させることができるかという観点で戦略を組むことになりました。過去からラインナップされた製品たちは同様の機能を持ちながら少しづつ味付けが異なるといった状態にあり、繊細なプロダクトラインナップがブランドの力強さを分散させている状況でした。そこでB2B市場ニーズを分析結果自社技術のマトリックスから繊細に組まれた既存ラインナップを3つの軸で再定義し製品ブランドとして確立させることを目指しました。

製品ブランドは MS SHREDDER ですが、その傘に入る3つのサブブランドは、B2B市場ニーズ分析と自社技術のマトリックスの相関性で定義した3つの軸「Power:パワフルに細断する」「Secure:機密を確実に細断し守る」「Universal:パワーとセキュリティを兼ね備えた」の関係性が数多くのネーミング案を抑えて直感的でわかりやすいという理由で採用に至りました。この決定に合わせプロジェクト終了後に製品型番の仕組みづくりまでサポートしてほしいとのご依頼を頂き、こちらは顧客視点でできたサブブランドを型番に反映することで販売する側からも提案時の負担が減るとの評価で、プロダクトブランディング後のサービスデザイン案件としては少し興味深い事例となりました。

最後に、このプロジェクトでは、明光商会の担当チームの方々が、当初はプロダクトデザインを入り口としながらもI.D.Net.からの提案を受け入れてくださりプロダクトブランドの再開発を行うプロジェクトへと舵を切ったことが成功要因だったと感じています。

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