エアカーテンでウイルスを遮断/撃退する_プロトタイプデザイン

名古屋大学 エアカーテン型ウイルス不活化装置 プロトタイプデザイン '22

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  • プロダクトデザイン
  • プロトタイプ設計支援
Client : NAGOYA UNIVERSITY 内山研究室

名古屋大学 新型コロナウイルスの不活化を実現する卓上型エアカーテン装置
プロトタイプデザイン開発

エアカーテンでウイルスを遮断・撃退する

国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学 未来材料・システム研究所の内山 知実 教授と天野 浩 教授(ノーベル物理学賞受賞者)、および大学院医学系研究科の八木 哲也 教授らの研究グループの委託により、I.D.Net.は、名古屋大学医学部附属病院、独立行政法人国立病院機構名古屋医療センターの岩谷 靖雅 部長、アポロ技研株式会社、フジプリグループ株式会社とともに、新型コロナウイルスSARS-CoV-2を不活化できる卓上型のエアカーテン装置を開発しました。I.D.Net.では、エアカーテンおよびウイルス不活化装置の筐体デザインを担当しています。

患者や施術者の間近に存在する医療機器として威圧感を排除しつつ、深紫外線によるウイルス不活化という目に見えないプロセスをブルーのLED照明によって想起させる演出を施しています。エアーカーテン越しに患者と施術者が向き合い、採血や問診などを行いますが、その際にウイルスを含む飛沫は、エアーカーテン発生機上部から吹き出された気流によって下部の開口部へと回収され不活化装置へと送られます。その後、不活化装置内で深紫外線により不活化された後エアーカーテンへと循環します。エアーカーテン発生機のノズル内部には「切断翼」と呼ばれる特殊な翼状の部品によってエアカーテンの気流内からウイルスを含んだエアーが拡散しないよう設計されており、採血を行う際にエアーカーテンを横切るように腕を差し込んでもウイルスを含んだ吐気を回収する効果が認められています。

プロトタイプによる実証実験風景(写真:名古屋大学提供)

エアーカーテン発生機とアームレスト

ウイルス不活化装置

エアーカーテン部外装部品

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