「世界の工場」で戦うB2Bビジネスに高い競争力を_プロダクトブランディング

アズビルTACO プロダクトを起点としたブランディング

[サポート範囲]
  • 競合分析
  • 知覚価値策定ワークショップ運営
  • 製品価値策定
  • インダストリアルデザイン
  • 製品設計時のデザイン具現化サポート
Client : AzbilTA co.,ltd.

アズビルTACO株式会社

DUAL VALVE  リニューアルデザイン開発

「世界の工場」で戦うB2Bビジネスに高い競争力を

新生 DUAL VALVE

中国・欧米・国内マーケットで欧米メーカーのに打ち勝つための機能とデザインが必要だ。
そんな想いが詰まったDUAL VALVEのリニューアルプロダクト。新設計のクロスフローテクノロジーを武器に、機能価値と感情価値を強く印象づけるハイデザインで 先ずは「世界の工場」とも言える中国の激戦区から戦いを始めます。

- 背  景 -

対象となるプロダクトは、車のボディーなどを板金成形する際に用いられる非常に大きなプレス機械のブレーキやクラッチに相当するもので、プレス機械に問題が発生した場合、何トンもの可動部分の動作を一瞬で止めることができます。

具体的には、プロダクトの in 側ポートから内部に取り入れた空気の流れをバルブ制御し 故障時に out 側ポートへの空気の流れを遮断することで信号を発し プレス機械の動作を停止させます。先の空気の流れは、クロスフローと呼ばれる異なる二つの流路による二重構造の安全対策により 一方のバルブに問題が発生しても正しく動作するよう設計されています。プレス機器を扱う工場内での作業者の安全を守るためのとても重要な役割を担うプロダクトです。

アジア圏トップシェアのポジションを守ることは当然のこと、欧米の競合から更なる市場シェアの奪取を目指し、最新の流路解析によるクロスフロー化の実現による高機能化と小型化を実現するための製品リニューアルが計画されました。

当初 I.D.Net.は製品デザインの支援でアサインされましたが、インフォームドデザインを実行する中で、知覚価値が正しく設定されていないことが顕在化し、その課題解決を含めたB2Bブランディングのコンサルティングを含むプロダクトデザインのサポートを提供することになりました。

- 支援内容 -

企業ブランドとしての 知覚価値を再定義

技術革新と高い品質を担保する国内企業の多くはB2B,B2C問わず「安全・安心・快適」の実現を目指してきました。経済成長と技術革新の相関性が高かった時代から、ブランド価値と経済の関係が強い時代となり、先の「安全・安心・快適」だけでは市場競争力が保てなくなっています。同社も同じ課題に直面しており、主要製品のデザイン開発を行う前に、そもそもB2Bブランドとしてどのようなメッセージを発信すべきかを明らかにするため、役員及び製・販・開の主要メンバー参加のもとワークショップ形式で知覚価値を定義することからプロジェクトを進めました。

主要マーケットとなるアジア圏で、特に世界の工場とも言われている中国での需要が高く「made in Japan」の高品質なイメージが効果的に働くようです。クライアントの営業情報では、工場のオーナーやマネージャーが、工場視察で迎えるクライアントに プレス機に取り付けられた本製品(リニューアル前の製品)を指差して自身の工場の価値の高さを説明するとのこと。このような背景からプロダクトデザインを進めるにあたり、アズビルTACOとして「made in Japan」の安心感に加え欧米製品にはない独自の魅力を知覚させることが必要だという結論に至りました。

デザイン開発系支援

このプロダクトはデュアルバルブによるフェイルセーフが最大の機能価値ですが、競合他社が国際基準の安全性担保でしのぎを削る中、実直に機能価値をメッセージするだけでは、大きな変化を起こせないだろうと結論づけました。そのために本来ならB2BプロダクトとしてのSteady(実直さ)やSimplicity(シンプルさ)を追求すべきところをあえてAdvanced(先進さ)やStrength(力強さ)の感性価値を主張する為のデザイン探索が進められました。

このプロダクトが設置される環境から、主に平面視で主張する必要があり、「デュアルバルブ」という二つのバルブによる安全性とエアーフローをモチーフとしながら、それらをプロダクト内部に集約(掌握)し制御するプロセスを台形基調のアグレッシブな表現で構成しています。

クライアントの設計担当の方は、製品の性能向上と製造コスト圧縮という背反するミッションを背負われていたこともあり、提供したデザインを製品に落とし込むにあたり相当苦労なさったようですが、デザインの外形データを提供後、数回の形状確認と調整の支援はさせていただいたものの、最終的にはデザイン外形データとほぼ同じ形状で製品を成立させていただくことができました。設計者としてのプライドを感じるとともにコラボレーションさせていただくことの喜びを感じるとても素晴らしいお仕事となりました。

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