プロダクト・サービスブランディングの事例

パラディーゾ リブランディング

ブリヂストンスポーツ株式会社

ポジショニング戦略から 知覚価値を再定義する

ゴルフ用品カテゴリーのプロダクトブランディング

Paradiso  ~Freedom to Relax~

リラックスした姿が魅力的に見える大人を増やしたい。
そんな想いからParadisoは生まれ変わりました。肩肘張らずリラックスしながら、時にはまっすぐスポーツに向き合ってみたり 時々の気分にフィットする「大人を楽しむためのプロダクト」でサポートするゴルフ用品のブランドです。

- 背  景 -

かつてバブルの頃に一斉を風靡した「カラフルインコ」が象徴する楽園リゾートゴルフのブランド。バブルも過ぎ去り、時代と共に変化するゴルフトレンドへの最適化が図られること数回。このような経過の中でいつの間にか激戦区のカジュアルスポーツブランドとしてポジショニングされてしまい、少しずつ市場での影響力を失う結果となってしまいました。当初 同社は、マーケティング戦略の刷新とブランドのクリエイティブをそれぞれ個別のアソシエイトへ依頼する計画で進めていたそうですが、過去の経緯から戦略とクリエイティブをバランスさせるマネジメントの難しさを痛感されており、Informed Designがそのマネジメントを含めたリブランディングに最適なソリューションであるとの考えからI.D.Net.をパートナーとして選定しました。

- 支援内容 -

マーケティング戦略系支援

過去複数回にわたるマーケティング主導のリニューアルによってブレ続けた訴求により市場競争力を失った経緯を踏まえ「何を、誰に・どの様に共感してもらうのか」を再整備するため、ブランドのポジショニング戦略を見直すことから支援を開始。具体的には、市場調査、ニーズ分析、ターゲット分析他マーケティング戦略系の支援によって提供価値の見直しを行いました。
本来このブランドが持っていた価値の源泉である「リゾート感」を、大げさな非日常感ではなく今日的な解釈により「肩肘張らない自然体の楽しさ」として再定義。「オトナが楽しいゴルフブランド」へとリポジショニングし、ステークホルダーから共感を得るためのブランドメッセージとして「Freedom to Relax」とタグラインを設定しました。

デザイン開発系支援

マーケティング戦略系の支援を進めながら、追従する形でブランドマークのデザイン開発を進めました。過去のリニューアルによってシンボルの一貫性が阻害されていたことで顧客体験が混乱したことを踏まえ、戦略視点からあえてバブル期当初に掲げたインコのモチーフを復活させ提供価値同様に現代的な解釈を施しました。決定したブランドマークは製品や訴求において一貫性を持った再現が可能となる様に運用マニュアルを用意。画面表示に始まり印刷用やアパレルタグの縫製用、プロダクトの金型用などと多様な媒体への再現とアパレル特有の色彩に関する広い自由度が求められるなど難易度の高い支援となりました。

製品開発・商品企画系支援

Paradisoブランドに包括するプロダクトを洗い出し、ブランドコンセプトに沿ったプロダクトディレクションを実施。特にアパレル用品に関しては、サプライヤーに依存するビジネスモデルであるため、ブランドコンセプトブックを用意し複数のサプライヤーへのディレクションを実施後、提案を受ける形で進めました。論理的思考のクライアントと情緒的思考のサプライヤーのアパレルデザイナーの間に入り双方の意思疎通を図りながらのプロダクトディレクションは論理と情緒の融合を得意とするInformed Designによって期待以上の成果が得られたと評価いただきました。

- 支援項目 -

ブリヂストンスポーツ株式会社 Paradiso Rebranding ’12

  • 市場分析
  • ターゲット分析
  • ポジショニング戦略策定
  • 顧客体験の計画
  • タグライン策定
  • 製品企画支援 ギア・ウエア他
  • アパレルデザイン向け製品デザインガイドライン策定
  • 同プロダクトディレクション
  • 製品向けブランド訴求媒体のデザイン
  • 広告訴求向けガイドライン策定
  • シンボル開発
  • ブランドコンセプトブック制作
  • ブランドマーク運用マニュアル策定

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