より身近で便利なコミューターを目指して。
この企画の背景には、女性の就労支援と、買い物難民という問題が拡大しつつある過疎地の高齢者を支援するという二つの社会課題がありました。(後者は後にCOIプログラム化)具体的には前者の女性の就労支援としては、育休中とその前後期間のお母さん(またはお父さん)の移動支援を行うことで、例えば、朝お母さんが子供を保育所などの託児施設に子供を乗せて移動し、そのまま会社へ出勤することを想定し、自転車以上軽自動車未満のポジションを狙っています。当然雨風を防ぎつつ2人乗りで必要最小限の駐車スペースしか必要としないことで駐車費用を含め運用コストを可能な限り下げることを目論んでいます。後にこの進化版となるコンセプトでは、駐車スペースや走行に関わる道路交通法への提言も含まれることになります。
デザインは、新し物好きの先行層向けではないため、いかつさやシャープさを排除したプレーンで優しく人に寄り添うような存在感を持たせています。跳ね上げ式のキャノピーを持ち上げ乗り込む理由は、ショーモデルとしての華やかさも狙っていますが、どちらかというと、左右どちらからでも乗降できるようにする自由度とドア枚数を増やさないためのコスト削減を両立する意図があります。
I.D.Net.では、未来社会創造機構のコミューター開発における車両の内外装デザインを含
むクリエイティブ支援を行っています。
[サポート範囲]
- 車両コンセプト策定
- パッケージング検討
- インダストリアルデザイン(内外装)
Client : NAGOYA UNIVERSITY