FOREST_Brand Concept '96

forest_01.jpg日本の伝統である木造木軸の家屋。
不幸な事に1995年関西大震災においてその木造住宅の弱点がクローズアップされ、優秀な木造家屋までその価値が危ぶまれました。「人の口に戸は立てられない」とはよく言ったもので、一度その価値が下がったものはブランドと同様に元に戻すのは至難の業です。

住友林業は、木造木軸の注文住宅を製造販売する会社ですが、先のイメージ悪化の為、ビジネスに多大な影響を被ってしまいました。
そこで在来工法を用いながら、この変化に対応すべく、同時に注文住宅という形の定まらない商品をどうやって訴求し、イメージを定着させるかという難問に弊社を起用しました。
まず、構造上の問題点を洗い出し、そこに「ペンタフレーム」という14トンの耐垂直荷重をクリアする新たな構造体をファンクショナルベネフィットとして設定し、そこから生まれる高さ5メートルを超える「ペンタスクエア」という大空間の快適さをエモーショナルなベネフィットとして策定しました。
注文住宅ゆえ、定まった形を持たないこの商品には、先のエモーショナルベネフィットである「大空間の快適さ」という、住む人にとって非常に解りやすい価値を中心に住宅構成要素のあちこちにアイデンティ要素を盛り込んでいます。
「定まった形を持たないアイデンティティの創造」という業態の制約をバネにした新しい戦略とブランド価値の提供方法が生まれました。

Client :Sumitomo Forestry CO.,LTD.